そんなことから、カラー写真は容易に手がけようとしなかったが、それでも、撮影に出て、たまたま絵を描く人たちを見かけたときなど、色を自由に駆使し、創作する画家を羨ましく思い、ポリクロームなピント・グラスの映像を、カラーに再現してみたい衝動にかられることもあった。【限定1000部/謹呈本/署名入】『白籏史朗写真集のTHE GREAT KARAKORAM 』/東京新聞出版局/1997年/二重函/Y12348/mm*24_8/74-03-1A。
カラーフイルムの発色性は、ものに具わる色彩のありのままを忠実に再現されるところから、対象からうける情感を表わすうえで、色彩を自由に、効果的に処理することは不可能である。写真集「Lario fine secolo : immagini di un viaggio」1982年発行 『コモ湖 (ラーリオ湖) :旅のイメージ』 Furio Ricci, Enzo Pifferi。